【エンジン,まわる~】
とても小さなミッドシップスポーツだ。その心臓部であるエンジンは、高回転までストレスなく回ってくれるため、とても気持ちが良い。逆に回り過ぎてしまうので、Döttinger Höhe などの高速直線区間では、5速MTでは直ぐに吹け気ってしまう。その点で回転フィールには文句は無いのだが、やはりエンジンパワーはそれなりだ。例えば代表的な上り区間であるKesselchenでは、アクセル全開でもどうにもならず次第に失速していくので、5速から4速へのシフトダウンを余儀なくされる。
一方で運動性能は、ハンドリングに問題は無いのだが、リアがあっけなくブレイクしてしまう。特にコーナー進入時には、とても神経質になる必要がある。ブレーキを引きずらずに進入を試みるのだが、やはり怖さはついてまわる。この解決には、アクセルをパーシャルからややON気味にアプローチすると、リアのグリップ感が増して多少の安定性向上が図られる。とは言うものの、速度はたかが知れているので、大きく踏み外すことは無いだろう。
この点を生かせば、Nordschleifeの攻略に向けた走行ラインの確認をするなどにとっては、とってもオススメといえる一台だ。