今に蘇る!】

最も非力な車にチューニングを施したら、このニュルでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、ほんの遊び心でトライしてみた。パワーアップと軽量化を最大限に施して、車高を少し下げて足回りを引き締めてみた。簡単なチューンである。これがどうしたものか、見ての通り別人のように生まれ変わったのである。以前の何かかったるい面影は姿を消して、極めてキビキビ走るのだ。

これはと思い攻め続ければ、裏切ることなく想像以上に期待に応えてくれる。調子に乗って攻め立て続けると、Pflantzgartenの中高速コーナーにて思いっきりインリフトして、右側の前後2輪が大きく浮き上がってしまった。横転してしまうと思ってしまうほどの跳ね上がりである。

やはり重心の高さはどうにもならないのである。その辺りを心得ていれば、古き国民車は今に蘇るのだ。